サステナビリティ
脱炭素・サーキュラーエコノミー・サプライチェーン
SBTi:企業ネットゼロ基準V2.0を公開
SBTiは2026年6月11日、企業向けネットゼロ基準の改訂版「Corporate Net-Zero Standard V2.0」を公開した。一律アプローチを廃して複数の目標設定オプションと実装ヒエラルキーを導入し、大企業には進行中排出への段階的責任を課す。実装と継続的改善に重心を移した改訂となる。
CBAM制度解説:対象品目・証書の仕組みと企業への影響を解説
2026年1月に本格適用されたCBAMは鉄鋼・アルミ・肥料・セメント・水素・電力が対象。認定申告者・証書(EU ETS連動)・デミニミス50t免除・初回年次申告2027年9月30日・証書販売2027年2月、Omnibus簡素化と2025年末の施行規則、第三国炭素価格控除まで、EU輸入者・域外輸出企業・サプライチェーンへの影響を一次情報で整理する。
EU・ドイツ:50億ユーロCCfDで産業脱炭素化支援
欧州委員会は2026年春、ドイツの産業脱炭素化プログラム「Klimaschutzverträge(気候保護契約)」に対する総額50億ユーロの国家補助を正式に承認した。鉄鋼・化学・セメントという、欧州の炭素コストが最も重くのしかかる三業種を対象とするこの制度。その核心は、企業が脱炭素投資に踏み切れない
GX-ETS実務:2026年度の義務化に向けた排出量算定と報告ガイド
日本のGX排出量取引制度(GX-ETS)は2026年4月から義務化制度として稼働し、CO₂年間10万トン超のGXリーグ参加企業(約300〜400社)が対象となる。排出源のインベントリ化から算定方法の選択、第三者検証、SSBJ開示との統合設計まで、義務化初年度に向けた実務フローを解説する。
グリーン水素コスト動向2026:低下の現在地と調達示唆
グリーン水素の製造コストは再エネコスト低下と電解槽規模拡大で低下トレンドにあるが、2026年時点でもグレー水素比3〜4倍のコスト差が残る。製造・輸送・需要の各段階での課題と、日本製造業が接点を持つシナリオを整理する。
内部炭素価格(ICP):炭素コストを経営に組み込む手法
ICP(内部炭素価格)は炭素税・ETS等の外部規制に先行して、企業が独自に排出量にコストを設定し投資判断に反映する仕組みだ。設備更新・調達先評価・製品設計にICP概念を適用することで、炭素リスクを経営判断の中に構造的に組み込める。導入方法と実務上の選択肢を整理する。