Sector Signals
検証済みファクトをもとにしたセクターの市場構造・技術変化・企業戦略の分析。
ニュース
2026年9月15日、欧州議会本会議がCBAMの対象を下流製品へ拡大する改正案を賛成464・反対50で採択した。ファスナー・ワイヤー・バネ・家庭用品まで範囲が広がり、迂回防止の閾値も引き下げられる。
英国政府が2026年6月19日時点のUK CBAM適格炭素価格制度リストを公表した。日本のGX-ETS、インドCCTS、中国全国ETS、韓国K-ETSなど16制度を認定。無償割当分の排出量は救済対象外で、リストは非網羅的とされる。
ドイツ連邦環境庁が2026年3月、EU ETS 2の市場安定化リザーブ(MSR)改革案7種を比較分析したレポートを公表。MSRの放出を緩和するほど価格は下がるが累積排出が増え、排出上限の環境的整合性が損なわれるトレードオフを定量的に確認した。
トルコ環境・都市化・気候変動省が2026年8月27日付官報第33353号でETS規則を公布、即日施行した。2025年7月制定の気候法第7552号を根拠とし、MRV手続き・オークション方式の一次市場・TÜRKAK認定検証機関などを規定。EU向け輸出国の炭素価格制度が形になった。
欧州委員会が2026年8月14日、CBAM本格実施期の実務ガイド10本を公表した。本格制度は2026年1月1日適用開始で、年間輸入50トン超の輸入業者に認定CBAM申告者の資格取得を義務付ける。証書価格はEU ETS競売価格に連動し、生産国で既払いの炭素価格は控除できる。
世界銀行が2026年5月19日に公表した年次報告書によれば、炭素税・ETSなど87本の炭素価格付け政策が世界のGHG排出量の29%をカバーし、2025年の政府収入は1,070億ドルを超えた。日本のGX-ETSも含む新市場が相次いで始動している。
欧州委員会は2026年春、ドイツの産業脱炭素化プログラム「Klimaschutzverträge(気候保護契約)」に対する総額50億ユーロの国家補助を正式に承認した。鉄鋼・化学・セメントという、欧州の炭素コストが最も重くのしかかる三業種を対象とするこの制度。その核心は、企業が脱炭素投資に踏み切れない
世界銀行の2026年報告書によると、炭素税・ETSなどの炭素価格メカニズムが世界の排出量の約3分の1をカバーするに至った。EU CBAM本格適用と重なる2026年、炭素コストが調達・設備投資の現場に生じる質的変化を解説する。