Sector Signals
検証済みファクトをもとにしたセクターの市場構造・技術変化・企業戦略の分析。
ニュース
インドのESG開示制度BRSR(事業責任・サステナビリティ報告書)のFY26報告シーズンが進行。SEBIが2021年5月10日付回状で導入し、NGRBC 9原則に基づく開示を時価総額上位1000社に義務付ける。銀行を含む上場企業が報告書の提出を進めている。
不平等・社会関連財務情報開示タスクフォース(TISFD)が2026年5月26日にベータ版0.1を公開。影響・依存・リスク・機会の4軸で人的資本・人権・不平等を開示する枠組みを設計し、TCFDおよびTNFDとの整合を図る。
特集
BRSRコアの段階適用が FY26-27 に上位1,000社へ拡大する。調達担当者が知っておくべきは、インドの Listed mid-cap がどのような開示を求められ、実際に何を準備しているかだ。制度の構造と代表的な企業の対応実態を整理する。
実務解説
CDPへの回答実績は、企業のScope 1・2データ収集体制とESG開示の成熟度を測る代理指標として調達評価に活用できる。日本における回答状況の実態と、CDP非回答企業の開示準備水準の読み方を整理する。
製造業がスコープ3(Scope 3)を開示する際、GHGプロトコルの15カテゴリのどれを優先把握すべきか。排出量の重みと把握難易度を軸に、業種・サプライチェーン構造に応じた優先順位のつけ方を整理する。
SSBJ基準は2025年3月に確定し、2026年2月の内閣府令改正で時価総額3兆円以上のプライム企業から2027年3月期義務化が確定した。段階スケジュール・保証制度・ISSBとの差異・開示体制の構築を調達/IR/ESG担当の観点で一次情報に基づき整理する。
TCFDフレームワークに基づく気候関連リスクの開示では、移行リスクと物理リスクが財務諸表に与える影響の試算が求められる。SSBJ・ISSB基準への対応でも必須の作業になるこの試算の考え方と製造業における具体的な影響経路を整理する。
TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)は2023年に最終提言を公表し、生物多様性・水・土地・海洋に関わる自然関連リスクの開示フレームワークを確立した。TCFDの自然版とも言えるこの枠組みが製造業のサプライチェーン評価にどう関わるかを整理する。