Zigorの電源事業買収が完了、米国製造を加速
Nextpowerは2026年7月30日、スペインのZigor Corporationのパワーコンバージョン事業と米国子会社Apex Powerの補完的資産の買収完了を発表した。取得資産には、UL認証取得済みの中央インバーター、最大5.2 MVAの中央インバーターソリューション、専有インバーター技術、サプライチェーン機能、米国・スペインの技術者チームが含まれる。取引は当初2026年5月に確定合意として発表されており(現金約8,050万ドル+条件付き支払い最大3,450万ドルの規模と報じられた)、約2カ月でクロージングに至った。
米国複数拠点で製造加速、12カ月で10GW超を計画
Nextpowerは買収完了後の方針として、複数の米国拠点での製造加速を掲げている。2027年初頭に納入を開始し、12カ月以内に10GW以上の容量をオンライン化するという具体的な計画を示した。CEOは、取得したモジュール型プラットフォームが現場でのサービス性を中心に設計されている点を強調している。
買収前の発表段階では、取得するインバーター製品は新規のバッテリー蓄電・太陽光用途向けに1500V、既存設備のリパワリング用途向けに600V・1000Vに対応し、2000V対応の設計準備(2000V ready)も完了しているとされていた。Nextpowerはこの買収を通じて、バッテリー蓄電・太陽光に加えてAIデータセンターなど大規模複合負荷向けのエネルギー供給システム市場への参入を目指す方針も示している。既存のソーラートラッカーおよび電気系バランス・オブ・システム(eBOS)とパワーエレクトロニクスを統合し、システム全体のパフォーマンス向上と調達複雑性の低減を狙う。
クロージング
2026年7月30日に買収完了。5月の確定合意発表から約2カ月でクロージング。
取得資産
UL認証済み中央インバーター、最大5.2MVAソリューション、専有技術、米西の技術者チーム。
米国製造計画
複数拠点で製造加速。2027年初頭に納入開始、12カ月以内に10GW超が目標。
新市場参入
AIデータセンター等の大規模複合負荷向けエネルギー供給システム市場に参入方針。
パワー変換事業のM&Aは、AIデータセンター向け電力需要の拡大が既存の太陽光・蓄電インバーターメーカーの事業領域拡張を後押ししている一例だ。調達側にとっては、「12カ月以内に10GW超」という具体的な稼働目標に対する進捗が、新規サプライヤー候補としての実質的な信頼性を測る材料になる。