Articles
この企業に関する記事
ローム SiC事業1584億円損失の構造——過剰在庫・デンソー提携・東芝三菱電機との統合交渉
ロームは、2025年度通期決算で、パワー半導体事業における1936億円の減損損失を計上し、最終純損失1584億円となりました。SiC事業の固定資産に関する減損が主な要因です。
ROHM第5世代SiC MOSFETの採用評価
SiC MOSFETの世代交代が進む中で、「第5世代を評価してみたいが、何から手をつければいいか」という声は少なくない。ロームが公表している第4世代の特徴である低オン抵抗(RonA)と高短絡耐量の両立を踏まえると、第5世代の評価では**デバイス単体のスペックだけでなく、保護回路との整合性と熱設計の余
EV用SiCインバータ 損失計算と効率改善
EV向けインバータの変換効率が1%上がると、航続距離に換算して数kmの差が生まれる。カタログ値ではなく実走行での効率改善を求めて、設計の入り口に立ったとき、最初に直面するのが「どの損失をどう計算するか」という問いだ。損失の内訳を正しく分解できなければ、SiCを採用したのに期待ほど効率が上がらない、あ
SiC代替サプライヤー比較 — Wolfspeed依存から脱却するための実務ガイド
Wolfspeedの破産・再建という経営危機は、SiC調達における単一サプライヤー依存のリスクを改めて示した。インフィニオン CoolSiC・onsemi EliteSiC・ローム・三菱電機・富士電機・中国系メーカーの特性と選定ポイントを比較し、マルチサプライヤー体制の構築指針を整理する。
SiCウェハの地政学——ドゥサンによるSK Siltron買収が問いかけるもの
韓国ドゥサンがSK Siltronの株式100%を取得し、約5兆ウォンの買収を発表。 SiC事業の4,140億ウォン減損と1.2兆ウォンのコベナンツ問題を抱えながら進む垂直統合戦略と、日韓サプライチェーン協力の文脈を読む。
欧州OEMのSiC調達戦略——日系Tier1への影響を読む
VW・BMW・ステランティスなど欧州主要OEMがSiCの調達戦略を再設計している。垂直統合・長期契約・分散調達の3アプローチが混在する中、日系Tier1サプライヤーへの影響と対応の方向性を整理する。
産業インバータ向けSiC 信頼性評価のポイント
産業用インバータの設計において、SiC MOSFETの採用を検討するとき、損失やスイッチング速度の議論に集中しがちだ。だが現場で実際に問題になりやすいのは、負荷短絡時にデバイスが生き残れるかどうかという、もっと地味で根本的な問いである。EV向けと産業機器向けでは用途の性質が違う。産業インバータは稼働
次世代パワーデバイス技術展望 — SiC・GaN以降を見据えた設計・調達戦略
SiCとGaNが産業用・車載用パワー半導体の主流になりつつある中、Ga₂O₃(酸化ガリウム)・GaN on GaN(ネイティブ基板)・ダイヤモンド半導体の3系統が次世代候補として研究開発の最前線にある。各材料の技術成熟度・量産見通し・ビジネスインパクトの時系列を整理し、設計者と調達担当者が今から取るべき準備を示す。
インドの半導体、本格始動——Tata-ASML提携が示す「構想から実行」への転換
2026年5月、タタ・エレクトロニクスとASMLが覚書を締結し、インド初の先端半導体ファブ実現に向けた動きが具体化。 110億ドルのドレラファブとロームを含む日本企業の参画まで、インドのサプライチェーン構築が「構想」から「実行段階」へ移行しつつある。
SiC需要の転換点——EV失速が開いた産業用途の拡大余地
EVの需要鈍化でSiC市場の成長見通しが修正されている。一方で産業機器・太陽光・データセンター向け需要が想定以上のペースで拡大しており、需要の多角化が構造変化として定着しつつある。調達先の需要ポートフォリオ評価に影響する論点を整理する。